乳牛における炎症性子宮疾患と卵巣機能

  • 清水 隆
    帯広畜産大学 畜産衛生学研究部門 動物医科学分野
  • 羽田 真悟
    帯広畜産大学 臨床獣医学研究部門 予防獣医療学分野
  • 真方 文絵
    JA全農 ET研究所 研究開発室

書誌事項

タイトル別名
  • Ovarian function and inflammatory uterine disease in dairy cattle
  • ニュウギュウ ニ オケル エンショウセイ シキュウ シッカン ト ランソウ キノウ

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抄録

子宮への細菌感染によって発症する子宮炎や子宮内膜炎などの炎症性子宮疾患に罹患した乳牛では,卵巣機能が低下することが知られているが,そのメカニズムについては不明な点が多い.感染細菌由来の内毒素であるリポポリサッカライド(LPS)は,生体内の生理現象に対して悪影響を及ぼすが,卵巣機能に対するLPSの作用に関する知見は少ない.本稿では,子宮炎牛の血中LPS濃度が分娩後に高値に推移していること,子宮炎牛における同一の卵巣内卵胞でもLPS濃度が異なること,高濃度のLPS濃度を保有している卵胞ではステロイドホルモン産生が減少していることなどについて概説する.

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