海外投資家・個人投資家の投資行動と日本株の「ボラティリティ・アノマリー」
書誌事項
- タイトル別名
-
- “Volatility Anomaly” in the Japanese Equity Market and Behavior of Foreign Institutional and Domestic Individual Investors
説明
日本の株式市場において「ボラティリティ・アノマリー」─事前に観察されたボラティリティが小さい銘柄ほど,事後のリターンが高い?が見られることは広く知られている.我々はこの現象に,海外投資家及び信用取引を行う個人投資家が関与していることを実証する.第一に,「ボラティリティ・アノマリー」は海外投資家及び信用取引を行う個人投資家から日本株への資金流入が大きい局面では消滅/減衰し,資金流出が大きい局面で強まる傾向がある.第二に,海外投資家が日本株市場に資金を投下する際には,ボラティリティのより大きい株により多くの資金を投じる傾向がある一方,資金を引き揚げる際には,ボラティリティの大きい株からより多くの資金を引き揚げる傾向が見られる.また信用取引を行う個人投資家が資金を引き揚げる際にも,ボラティリティの大きい株からより多くの資金を引き揚げる傾向が見られる.
収録刊行物
-
- 行動経済学
-
行動経済学 4 (0), 75-80, 2011
行動経済学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001205345771264
-
- NII論文ID
- 130004554899
-
- ISSN
- 21853568
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可