幸福度・満足度・ストレス度の年齢効果と世代効果

  • 黒川 博文
    大阪大学大学院経済学研究科博士後期課程 日本学術振興会特別研究員(DC1)
  • 大竹 文雄
    大阪大学社会経済研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Age and Cohort Effects on Happiness, Satisfaction, and Stress

説明

本稿では『国民生活選好度調査』を用いて,幸福度,満足度,ストレス度の年齢効果について分析した.横断データでは年齢効果と世代効果を識別できないため,年齢効果の形状が世代効果の影響を受けている可能性がある.実際,世代効果と年効果を無視すると,幸福度と満足度の年齢効果は若い頃は高く,中年期にいったん低下し,高齢になると上昇するといったU字型を示し,ストレス度の年齢効果は加齢とともに減少するといった右下がりを示した.しかし,世代効果と年効果を考慮すると,幸福度の年齢効果は右下がりとなり,ストレス度の年齢効果は右上がりとなるが,満足度の年齢効果はU字型のままであった.さらに,もともと年効果にトレンドがあると,年齢効果および世代効果にトレンドの影響が出てしまう可能性があるため,それらのトレンドの影響を除いた分析も行った.その場合,幸福度の年齢効果はU字型を示し,ストレス度の年齢効果は逆U字型を示した.

収録刊行物

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205346791424
  • NII論文ID
    130004959913
  • DOI
    10.11167/jbef.6.1
  • ISSN
    21853568
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    journal article
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
    • Crossref
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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