統計的不確かさを考慮したベイズ推定による長大斜張橋の振動モード同定に関する検討

  • 五井 良直
    京都大学大学院 工学研究科社会基盤工学専攻
  • 金 哲佑
    京都大学大学院 工学研究科社会基盤工学専攻
  • 區 兆駒
    Institute for Risk and Uncertainty, University of Liverpool

書誌事項

タイトル別名
  • Investigation of Operational Modal Identification of a Cable-Stayed Bridge Based on Bayesian Estimation Considering Stochastic Uncertainty

抄録

長大斜張橋の常時微動から同定された振動モードについてその性質が計測時の風速に依存して急激に変化する事例が報告されており,実践的な振動ヘルスモニタリング技術の開発に向けて振動モード同定結果の環境依存性に関する更なる検討が望まれている.本研究では先行研究で検討された斜張橋についてベイズ推定による周波数領域の振動モード同定を行い,これらの同定結果を著者らの既往研究において別途検討した時間領域の振動モード同定の結果と比較した.ベイズ推定により得られた変動係数及びS/N比の結果から既往研究において指摘された同定振動特性の不確かさが直接的に評価されることが示された.このことは本論文で検討されたベイズ推定による振動特性の推定手法が,推定結果の質について解釈するうえで有効な手段となりうることを示唆している.

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参考文献 (11)*注記

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