陸域の人間活動の定量化および漁業の域内物質循環への影響評価に関する三大湾比較

  • 入江 政安
    大阪大学 大学院工学研究科地球総合工学専攻
  • 山中 敦史
    前大阪大学 大学院工学研究科地球総合工学専攻
  • 田渕 貴久
    前大阪大学 大学院工学研究科地球総合工学専攻
  • 多部田 茂
    東京大学 大学院新領域創成科学研究科環境システム学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • QUANTIFICATION OF HUMAN ACTIVITIES AND INFLUENCE OF FISHERY ON INETERNAL CYCLE SYSTEM IN BASINS OF THREE MAJOR BAYS, JAPAN

抄録

内湾環境の俯瞰的評価のために三大湾流域圏における人間活動の定量的評価を行い,漁業の域内物質循環への影響評価を行った.本研究で用いたエコロジカル・フットプリント(EF)分析は,ある地域における人間活動による消費と自然界のもつ環境容量を土地面積に置き換え,両者を比較することによってその地域の持続可能性を評価する分析法である.東京湾,伊勢湾,大阪湾の各流域圏のEFを算出したところそれぞれ,36.6×106gha,24.7×106gha,22.3×106ghaであった.さらに,この手法を援用して各流域圏のリンフットプリント(PF)を算出した.また,波及効果分析を用いて検討した結果,漁業生産額が50%増加した場合に,各流域圏のEFはそれぞれ0.45%,1.46%,1.42%減少した.最後に今回の計算結果から読み取れる各流域圏の特徴や環境改善の方向性を述べた.

収録刊行物

参考文献 (1)*注記

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