新たな里海像をめざした地域理解のための海洋教育-南房総市岩井海岸を例として

書誌事項

タイトル別名
  • COASTAL EDUCATION ON COMMUNITY-BASED COMPREHENSION FOR SATOUMI CONSERVATION

抄録

里海の保全や創出のために,「地域の環境を地域の人が知る」ことができ,里海の探究や理解につながるような地域学,地元学としての海洋教育の展開が望まれる.本研究では,遠浅の海岸と海浜植物や海岸林に恵まれた千葉県南房総市の岩井海岸を対象に,将来の里海像を描くために必要な地域理解につながる海洋教育のコンテンツを示すとともに,コンテンツの実践から見えてくる里海像について検討した.<br> 海岸でのコンテンツとしては,漂着物拾い,海藻おしば,漂着貝類の被度,海浜植物の分布,海岸林の現況などの調査項目を選定し,その実施結果を示した.また,海岸背後域のコンテンツとしては,道の駅での地先漁港漁獲物による地産地消特性,写真によるKJ法による地域特性の分析結果を示した.これらの成果を活用し,地元中学校での環境教育授業を実施した.

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