沿岸域の開発と再生事業に対する生物環境のレスポンスフローに関する一考察

書誌事項

タイトル別名
  • STUDY ON THE IMPACT-RESPONSE FLOW OF COSTAL ENVIROMENT BY DEVELOPMENT AND RESTORATION PROJECTS

抄録

八代港に造成された人工干潟「八代港なぎさ線」で造成後3年間の追跡調査を行った.八代港なぎさ線では,底質の違いにより異なった種が生息し,さらに造成後の覆砂材の移動による底質の粒度組成の変化や,潮溜まりや微地形の形成により新たな種が加入し,場の多様さにあわせて多様性に富んだ生態系が構築された.<br> こうした海岸事業による物理的な改変(インパクト)に対する海岸環境への影響(レスポンス)について,「護岸整備」と「なぎさ線の造成」を例にインパクトレスポンスフローをまとめた.レスポンスは物理環境と生物環境に分け,その事象がどの程度明確になっているかを併せて示した.知見を集約し,レスポンスフローをまとめることは,明らかとなった事項の整理や解明すべき事象を明らかにするとともに,知見の有効利用につながる.

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参考文献 (5)*注記

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