貧栄養状態での栄養塩供給手法としての海底耕耘の効果に関する調査研究

書誌事項

タイトル別名
  • STUDY ON "CULTIVATION OF SEA BOTTOM" TO ADJUST SEA WATER NUTRIENT IMBALANCE

抄録

大阪湾奥部では依然として富栄養状態が改善されず,水質・底質の悪化,底層の貧酸素化などが問題となっている.一方,淡路島東岸では貧栄養状態が生じており,栄養塩の偏在という新たな問題が起こっている.貧栄養状態の典型的な現象として「のり」の色落ちが挙げられる.兵庫県下では,このような栄養塩の偏在を緩和すべく「海底耕耘」が試行されている.本調査研究では,兵庫県姫路市家島町地先の水深35mの海域における海底耕耘時に現地調査を行い,海中の溶存態窒素濃度の上昇,底質中に埋在する休眠期細胞並びにシストの再懸濁を確認した.海底耕耘が海中の栄養塩を高め,偏在を緩和する手法の一つとして有効であることを明らかにした.

収録刊行物

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205354230272
  • NII論文ID
    130004961455
  • DOI
    10.2208/jscejoe.68.i_1115
  • ISSN
    21854688
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ