スリランカ南部高速道路事業における用地取得・住民移転と市民認識の変容

書誌事項

タイトル別名
  • LAND ACQUISITION, RESETTLEMENT AND RESETTLERS' PERCEPTION: THE CASE OF SOUTHERN TRANSPORT DEVELOPMENT PROJECT IN SRI LANKA
  • スリランカ ナンブ コウソク ドウロ ジギョウ ニ オケル ヨウチ シュトク ・ ジュウミン イテン ト シミン ニンシキ ノ ヘンヨウ

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抄録

道路建設事業に伴う住民移転における,事業自体や事業のプロセスに対する移転住民の認識とその変化,およびそれらへの移転政策の影響について,スリランカ初の高速道路建設事業であるSouthern Transport Development Project (STDP)を対象として家計調査を実施し,分析を行った.<br> 分析の結果,この事例においては多くの移転住民が本事業を総合的には高く評価し,本事業そのものや事業のプロセスに対する認識を好ましい方向に変化させたという点で,住民移転の成功事例であることが確認された一方,融資元や本国でSTDPの成功要因と認識されている用地取得・住民移転委員会(LARC)の機能はそれ自体評価すべきものであるにもかかわらず,LARCの制度の存在を認識している家計ほど移転満足度が低いこと,そしてそれが,LARCのスタッフやプロセスに対する満足度の低い住民によってもたらされていることを確認した.

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