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- 清水 英範
- 東京大学 大学院工学系研究科
書誌事項
- タイトル別名
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- A STUDY OF BÖCKMANN'S CITY PLAN FOR TOKYO, FOCUSING ON THE SELECTION OF LOCATION FOR THE NATIONAL DIET BUILDING
- ベックマン ノ トウキョウ ケイカク ニ カンスル ケンキュウ : コッカイ ギジドウ ノ イチ センテイ オ チュウシン ト シテ
- A STUDY OF BÖCKMANN'S CITY PLAN FOR TOKYO, FOCUSING ON THE SELECTION OF LOCATION FOR THE NATIONAL DIET BUILDING
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説明
建築家ヴィルヘルム・ベックマンが明治19年(1886)に立案した東京の都市計画(東京計画)は,国会議事堂の位置を,現在と同じ永田町の丘に示した初めての都市計画である.しかし,この事実は歴史に埋もれ,これまで研究の対象とされてこなかった.本研究は,国会議事堂の位置選定に主眼を置いて,ベックマンの東京計画を初めて詳細に論じ,主に次のような事実を明らかにした.1) 彼の議事堂の位置選定は,当時の政府の方針や新聞・雑誌の報道とは異なる,斬新なものであった,2) それは,彼の確固とした意思と見解,そして,東京の地形への確かな理解に基づくものであった,3) 議事堂の位置を永田町の丘としたことは,放射状道路網の線形設計をはじめ,彼の東京計画全体に支配的な影響を与えた.
収録刊行物
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- 土木学会論文集D3(土木計画学)
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土木学会論文集D3(土木計画学) 70 (5), I_1-I_20, 2014
公益社団法人 土木学会