中小建設業における安全教育の実態と課題 -管工事業対象のアンケート調査の分析-

  • 高木 元也
    労働安全衛生総合研究所 リスク管理研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • ANALYSIS OF SAFETY TRINING IN SMEs - A questionnaire survey among plumbing contractors -
  • チュウショウ ケンセツギョウ ニ オケル アンゼン キョウイク ノ ジッタイ ト カダイ : カン コウジギョウ タイショウ ノ アンケート チョウサ ノ ブンセキ

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説明

中小建設業者の多くは,人材面,資金面等に余裕がなく,安全活動推進力の向上が課題とされている.<br> 本稿は,管工事業を対象に安全講習会の受講者に対するアンケート調査を実施し,安全教育の実態等を把握した.その結果,1)一人親方,従業員5人以下の業者に所属する者,豊富な実務経験年数を有する者等は安全教育受講頻度が少ない傾向にある,2)小規模な建設業者は安全教育に有効とされる災害事例を十分に活用できていない,3)安全教育には教育後の理解度の確認が重要である,4)高年齢層の講習の理解度は他と比べ高くない,5)安全管理水準が高いとはいえない業者に所属するものの災害撲滅への自信が高い元請業者の管理者等は,その自信が安全活動推進の阻害要因になるおそれがある,などが課題として明らかとなった.

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