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- 八巻 秀
- 駒澤大学文学部心理学科 やまき心理臨床オフィス
書誌事項
- タイトル別名
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- Where did “brief” originate, and how it will evolve?: A suggestion of the clinical idea of “brief”
- 〈 ブリーフ 〉 ワ ドコ カラ キタ ノ カ,ソシテ,ドコ エ ムカウ ノ カ : 〈 ブリーフ 〉 ノ リンショウ シソウ ノ シアン
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説明
<p>本論文では,〈ブリーフ〉を再定義するために,まずブリーフセラピーの始まりは,いつなのかを確認する。その始まりは,これまでミルトン・エリクソンとグレゴリー・ベイトソンが多く言及されている。筆者は,〈ブリーフ〉の始まりとして,これらにもう1つ時代を遡って,アルフレッド・アドラーの臨床実践とその思想を加える必要があると考えている。アドラーの臨床実践は,短期的・効果的・効率的という現代のブリーフセラピーの考え方に通じるところは多い。またアドラー心理学は,技法と理論とともに「思想」もあるという三位一体の体系をなしている。これまでブリーフセラピーは,様々な技法と理論が開発され,臨床心理学の技法や理論の発展に大いに貢献してきたが,思想については議論されてこなかった。そこで,アドラーが示した「臨床思想」の検討が,これからの〈ブリーフ〉を考えていく上で,必要になってくると思われる。そこで,ブリーフセラピーの臨床思想につながる共通項として,「臨床的主体性」「臨床的楽観性」「外在化」の3つのキーワードを取り上げて,〈ブリーフ〉の臨床思想の試案を作成した。このような臨床思想を考えていくことで,新しい〈ブリーフ〉の再定義が可能になると思われる。</p>
収録刊行物
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- ブリーフサイコセラピー研究
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ブリーフサイコセラピー研究 26 (1), 7-20, 2017
日本ブリーフサイコセラピー学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205357022080
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- NII論文ID
- 130006316083
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- NII書誌ID
- AA11466853
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- ISSN
- 24329371
- 18805132
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- NDL書誌ID
- 028792573
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可