強震動予測のための高域遮断フィルターに関する研究(その3)

書誌事項

タイトル別名
  • Study on a High-Cut Filter for Strong Ground Motion Prediction (Part3)
  • ―国内で発生した地殻内地震の観測記録に基づく検討―
  • - Based on The Observed Records During Crustal Earthquakes in Japan -

抄録

<p>強震動予測の高周波数帯域における精度向上を図るには,この帯域における地震動特性を明らかにする必要がある.著者らはこれまで1995年兵庫県南部地震や2005年福岡県西方沖地震などを対象に,高周波数帯域におけるスペクトル低減特性を検討してきた.本論文ではこれに引き続き,近年国内で発生した 6 個の地殻内大地震(2003年宮城県北部地震,2008年岩手・宮城内陸地震,2011年福島県浜通りの地震,2011年静岡県東部の地震,2016年熊本地震最大前震,同本震)とそれらの余震を中心とした中小地震を対象に,高周波数帯域におけるスペクトル低減特性を検討した.その結果,大地震の高域遮断フィルターを規定する周波数(高域遮断周波数 fmax)は7Hz~10Hzと評価された.一方,スペクトル低減特性の地域性を示唆する結果も得られた.さらに,スペクトル低減特性の地震規模依存性やこれが強震動予測に与える影響について検討を行なった.</p>

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参考文献 (7)*注記

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