伊勢湾台風を事例とする高潮浸水被害額推計手法の検証

書誌事項

タイトル別名
  • VERIFICATION OF THE ESTIMATION METHOD FOR ECONOMIC DAMAGE OF STORM SURGE IN THE CASE OF ISEWAN TYPHOON
  • イセワン タイフウ オ ジレイ ト スル タカシオ シンスイ ヒガイガク スイケイ シュホウ ノ ケンショウ

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抄録

気候変動に伴い,高潮等の浸水被害が高い頻度で発生することが予測されている.このため,高潮等の沿岸域災害に対するリスクを適切に評価し,対策を立案することが重要となる.しかし,浸水被害額は手法によって推計結果が異なるにも関わらず,手法毎の推計結果の違いを体系的に整理,検証した研究は少ない.本研究では,伊勢湾台風を基準とし,土地利用図と治水経済調査マニュアルを用いた推計方法,影響人口とGDPを用いた簡易な推計方法,各々の被害額を求めて両者の特徴を比較,検証した.その結果,復興誌に記載された被害額よりも前者は約10倍,後者は約1/10倍になることがわかった.両手法は,被害額推定に用いるデータが異なるため,研究目的,対象領域,データの入手可能性などに応じて使い分けることが望まれる.

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