生物動態を考慮した物質収支モデルによる諫早湾干拓調整池の水質改善の方向性検討

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タイトル別名
  • A STUDY ON WATER QUALITY OF ISAHAYA RESERVOIR WITH A NUMERICAL MODEL INCORPORATING THE BUDGETS OF BIOLOGIGCAL NUTRIENT TRANSITION

抄録

生物動態を考慮した物質収支モデルにより,諫早湾干拓調整池における窒素・リンの物質収支特性を把握するとともに,流入負荷対策等を行った場合の物質収支を計算し,水質改善手法の方向性を検討した.その結果,調整池の窒素・リンは,流入負荷や底泥からの巻き上げ・溶出による寄与が大きいことがわかった.また,動植物プランクトンを介しての物質移動量が大きい反面,底生生物や魚類への栄養物質の移動量は小さく,これら生物による水質改善の効果は小さいと考えられる.動植物プランクトンの除去や覆砂・巻き上げ対策は水質改善に繋がるが,費用対効果や効果の持続性で課題が多い.一方,調整池への流入負荷量をバイパス放流した場合,調整池の窒素・リンは減少し,水質改善に繋がることが示唆された.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205358638336
  • NII論文ID
    130004726625
  • DOI
    10.2208/jscejer.70.ii_159
  • ISSN
    21856648
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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