亜ヒ酸酸化能を有する細菌群を用いたヒ素の連続除去処理

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タイトル別名
  • CONTINUOUS REMOVAL OF ARSENIC USING A DHS REACTOR WITH ARSENITE-OXIDIZING BACTERIA
  • アヒサン サンカノウ オ ユウスル サイキングン オ モチイタ ヒソ ノ レンゾク ジョキョ ショリ

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抄録

地下水中のヒ素(As)の摂取による健康被害はアジア地域をはじめとして世界的に深刻である.Asの除去は凝集や吸着による処理が行われているが,その効率を上げるために,前処理として地下水中のAsの主要存在形態である亜ヒ酸(As(III))をヒ酸(As(V))に酸化させる必要がある.本研究では,活性汚泥から亜ヒ酸酸化能を有する細菌群を集積培養し,16S rRNA遺伝子解析に基づいた優占種の同定を行うとともに,異なる培養条件による亜ヒ酸酸化特性を検討した.さらに,曝気装置・酸化剤・凝集剤不使用の経済的な地下水中のAs除去手法の開発を目指し,Down-Flow Hanging Spongeリアクターを用いてAs(III)の生物学的連続酸化及び地下水中のFe(II)を利用したAs共沈除去の可能性について検討した.その結果,流入As(III)及びFe(II)濃度が各々0.5,25mg/Lでは,As除去率は約95.1%で水道水質基準値である0.01mg/L付近まで除去することができた.

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