粗視化 MD の強みを活かした高分子シミュレーション

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タイトル別名
  • 粗視化MDの強みを活かした高分子シミュレーション : 適用の可能性と現実系との対応のために
  • ソシカ MD ノ ツヨミ オ イカシタ コウブンシ シミュレーション : テキヨウ ノ カノウセイ ト ゲン ジッケイ ト ノ タイオウ ノ タメニ
  • ―適用の可能性と現実系との対応のために―

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抄録

分子動力学法を用いて高分子のダイナミクスを扱うには,空間・時間スケールの制約から全原子モデル(粒子が 1 つの原子を表現する)ではなく,粗視化モデル(粒子が原子団を表現する)が適用されることが多い.粗視化 MD シミュレーションの強みは,粗視化したことによる大きな規模の計算に適用できる点がその1つとして挙げられるが,逆に粗視化したために,現実との対応という観点から,粗視化粒子間のポテンシャルに問題点を残すこととなっている.本稿では,粗視化 MD の強み・弱みを踏まえた上でのシミュレーションの適用可能性について議論し,さらに現実系との対応を考える際の重要な点の1つとして,代表的なポテンシャルパラメータ推算方法を紹介する.

収録刊行物

  • アンサンブル

    アンサンブル 17 (3), 155-161, 2015

    分子シミュレーション学会

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