Purwaka Bhumiテキストにおける創造の概念について

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  • A Study on the Theory of Creation in the Purwaka Bhumi

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16世紀,古代ジャワ語で天地創造について書かれたPurwaka Bhumiは,1974年にC. Hooykaasによって英訳されたが,このテキストに関する研究は充分になされていない.その時代,ジャワ島において万物の創造に関する概念は,インドから影響を受けているが,テキストからはインドから影響を受ける以前の独自の信仰を見ることができる.たとえばAdi Sunya,Sang Hyang Widhi,Sang Hyang Sukmaといったインドには見られないジャワ起源の神々が,インドにおいて有力であるシヴァ神やヴィシュヌ神などを創造したと記されている.これは,ジャワ起源の神々の優位性を示したかったものと思われる.当時はSang Hyang Widhiが最も優勢な神として位置づけられ,続いてジャワ起源の神Bhattara Guru,そして最後にシヴァ神,ヴィシュヌ神などのインド起源の神々が位置づけられた.本研究ではPurwaka Bhumiテキストに書かれている,神々,人間,動物,夜叉などの関係とそれぞれの役割を示し,Purwaka Bhumiテキストに見られるインド・ヒンドゥー文化のジャワにおける変容を明らかにした.

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