日蓮真蹟の解読上の問題点

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タイトル別名
  • The Deciphering of Nichiren's Genuine Handwritten Documents
  • ニチレン シンセキ ノ カイドクジョウ ノ モンダイテン

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抄録

これまで,翻刻された日蓮文書集をもとに日蓮研究が行われてきたが,本稿は真蹟を出発点にして,古文書学的手法により活字の文書集の問題点を指摘するものである.前回(2005年・印度學佛教學研究54-1参照)の発表に続き,A日蓮の「かな」の解読B文字・校正記号の見落としC独特な表記D花押の4点に分けて,問題箇所の事例を挙げていきたい.発表用のレジュメでは真蹟写真を掲載して論じたが,本稿では写真で説明できないことが遺憾だが,『日蓮聖人真蹟集成』(立正安国会編・法蔵館発行)で確認していただければ一層議論は明確になる.なお文中では真蹟集成の巻頁も記しているので是非写真を参照していただきたい.また変体仮名フォントは「今昔文字鏡単漢字15万字版」(紀伊國屋書店・2006年)を使用している.

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