FLIPによる矢板式岸壁の耐震性評価について

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抄録

矢板式岸壁を対象として, 有効応力解析プロラムFLIPを用いた場合の地震応答解析結果と, 陸側自由地盤部の1次元・非線形解析結果から得られる最大せん断応力を元にした等価加速度と地盤の等価N値から求められる簡易液状化判定とを比較検討し, FLIPの耐震評価手法の妥当性を検証した。モデル断面としては, 矢板壁高13m (矢板前面水深10m), 設計震度 (Kh=0.1, 0.2), 海底面以下の原地盤及び埋立土の等価N値 (10, 20) をパラメータとして設計し, 設定した各断面に対し, 最大加速度を100gal, 200ga1, 350gal (2E波) に調整した八戸波を入力した。FLIPでは, 初期応力状態を実際に近い状態を再現するように, 3段階の自重解析を行った後, 動的解析を実施する解析法を用いた。簡易液状化判定から得られる矢板式岸壁の被災予想とFLIPの解析結果を比較したところ, 両者が適合する結果が得られた。

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  • CRID
    1390001205384114560
  • NII論文ID
    130004294629
  • DOI
    10.11532/proee1997.26.817
  • ISSN
    18848435
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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