賀祥ダムの水位記録に見られる鳥取県西部地震の影響

  • 大町 達夫
    東京工業大学大学院総合理工学研究科人間環境システム専攻
  • 村上 敦
    東京工業大学大学院総合理工学研究科人間環境システム専攻修士課程

説明

2000年10月6日13時30分, 鳥取県西部を震源とするマグニチュード (Mj) 7. 3の地震が発生した. この2000年鳥取県西部地震発生時に, 賀祥ダムにおいてエレベーターシャフト上部で2000galという非常に強い揺れを記録している. そして, この賀祥ダムでは興味深い貯水位の変動記録が得られている. この貯水位変動記録によると地震発生直後に貯水位が約6cm急低下している. この現象の説明を試みた. 貯水位の低下は断層運動による貯水池周辺地盤の変位によるものと考えた.そこで, 地震動のシミュレーションを行い, 地盤の鉛直変位を計算してダムと貯水位との相対的な変位を求めた.また貯水記録には地震発生後数時間にわたる自由振動が記録されており, これをセイシュの理論解と比較して検討した.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205384316928
  • NII論文ID
    130004294496
  • DOI
    10.11532/proee1997.26.337
  • ISSN
    18848435
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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