実被害情報の逐次処理による地震被害のリアルタイム推定モデル
説明
地震発生後早期に被害状況を把握することは, 緊急対応を迅速・正確に行うための要件である. 従って, 被害の概略を即時推定し初動体制を確立することと, 確認情報を取り込み推定結果を更新し精度の向上を図ることが重要である. 筆者らは, ライフライン施設のように連続的に扱われる施設に対するモデルを提案し, 岐阜市の施設を対象にケーススタディーを行い, その有用性について考察した. 本研究では, 建物のように離散的に扱われる構造物に対する定式化を行い, 提案モデルの拡張を図ると共に, 即時推定の精度が逐次推定に及ぼす影響ついてケーススタディーを行った. その結果, 即時推定による被害確率が実被害確率とかけ離れている場合を除き, 即時推定がある程度間違っていても, 早い段階で幅を持った推定被害数に実被害数が収まり, 被害の概略を捉えることを確認した.
収録刊行物
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- 地震工学研究発表会講演論文集
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地震工学研究発表会講演論文集 26 1433-1436, 2001
公益社団法人 土木学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205384556544
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- NII論文ID
- 130004294429
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- ISSN
- 18848435
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可