地震時の岩盤内間隙水圧上昇に関する一考察
Abstract
本論文では, 1997年の鹿児島県北西部の地震の際に地下石油備蓄串木野基地で観測された岩盤内の間隙水圧および地震動データをもとに, 間隙水圧の動的な変化と地震動との関係を述べている. まず, 間隙水圧記録から動的な変化を取り出し, 上下成分及び水平2成分の地動速度記録と対比することで, 間隙水圧は主としてS波到来以降に生じていることを示す. 間隙水圧の上昇には体積変化が必要である. そこで, SV波の斜め入射を考え間隙水圧の上昇を定性的に説明した.
Journal
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- PROCEEDINGS OF THE JSCE EARTHQUAKE ENGINEERING SYMPOSIUM
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PROCEEDINGS OF THE JSCE EARTHQUAKE ENGINEERING SYMPOSIUM 26 177-180, 2001
Japan Society of Civil Engineers