日韓両国の新世代の消費文化に関する比較研究

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タイトル別名
  • ニッカン リョウコク ノ シン セダイ ノ ショウヒ ブンカ ニ カンスル ヒカク ケンキュウ

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抄録

本研究は、探索的研究として同じ東洋文化圏に属しながら、社会・文化的背景が異なる韓国と日本の大学生を対象に、ライフスタイルの特性を分析し、両国の新世代の消費文化を比較することを目的としている。両国の新世代の大学生は、すでに新しい需要を創り出す細分化された市場としてマーケッター達の関心を集めているが、国家間市場を細分化し、それに伴う適切なマーケティング戦略を樹立するには、何が望ましいことであるかを事前に検討する研究の一環である。<BR>ライフスタイルは、衣生活分野、購買およびショッピング習慣、価値観、情報追求性向、インターネット広告などの五つの領域で構成されている。各領域別に因子分析を実施し、全部23部門の要因が抽出され、韓国と日本の大学生における集団問の各要因別差異を分析した結果は、全部で18部門の差異を表したが、5部門では差が見られなかった。そして、両国の学生は、余暇活動の類型と程度で差異を表し、人口統計的要因が国籍と相互作用を通じて、余暇活動で異なる影響を及ぼしていることと分析された。<BR>このような研究結果は、社会・文化的環境が異なる他の消費者集団の深層的理解と差別化を可能にし、また両国の新世代を対象とした製品およびサービス市場のマーケティング戦略樹立のための基礎資料として活用できるであろう。

収録刊行物

  • 流通研究

    流通研究 7 (1), 81-94, 2004

    日本商業学会

参考文献 (1)*注記

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