-
- 三浦 典子
- 東京薬科大学薬学部免疫学教室
書誌事項
- タイトル別名
-
- The Negative Regulatory Factor of CAWS (<i>Candida albicans</i> Water-soluble Fraction) -vasculitis in CBA/J mice as Assessed by Comparison with Bruton's Tyrosine Kinase-deficient CBA/N mice
- 病原性真菌Candida albicans菌体外多糖CAWSによって惹起される血管炎に関する研究
- ビョウゲンセイ シンキン Candida albicans キンタイ ガイ タトウ CAWS ニ ヨッテ ジャッキ サレル ケッカンエン ニ カンスル ケンキュウ
- The Negative Regulatory Factor of CAWS (Candida albicans Water-soluble Fraction) -vasculitis in CBA/J mice as Assessed by Comparison with Bruton's Tyrosine Kinase-deficient CBA/N mice
この論文をさがす
抄録
Candida albicans NBRC1385の培養上清から得られるmannoprotein-β-glucan complexであるCAWS(Candida albicans water soluble fraction)は,マウスに対して血管炎誘発活性を持つ.このCAWS血管炎は,マウスの系統によりその感受性が大きく異なる.そこでCAWS血管炎抵抗性のCBA/Jと,CBA/Jと同じ起源でありBruton’s tyrosine kinase(Btk)を欠損したCBA/Nを用いて,CAWS血管炎の発症や抑制に関わる因子について検討した.その結果,CBA/Jでは内在性マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤であるTIMP1産生が観察された.また,種々のPAMPs刺激によりCBA/Nマウス脾臓細胞は炎症性サイトカインであるIL-6,IFN-γ産生が誘導され,CBA/Jマウス脾臓細胞は免疫抑制作用のあるIL-10産生が誘導された.さらにマウスIL-10cDNAを組み込んだプラスミド(pCAGGS-mIL-10)を用いて遺伝子治療を行い,IL-10がCAWS血管炎の発症抑制に関与するか検討した.その結果,pCAGGS-mIL-10はCAWS血管炎の発症を抑制した.これらの結果から,サイトカイン産生応答の違いがCAWS血管炎発症に密接にかかわっていること,IL-10はCAWS血管炎の抑制に関与することが強く示唆された.
収録刊行物
-
- Medical Mycology Journal
-
Medical Mycology Journal 53 (1), 25-31, 2012
日本医真菌学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001205396572800
-
- NII論文ID
- 130001921797
- 10030883862
-
- NII書誌ID
- AA12518136
-
- COI
- 1:CAS:528:DC%2BC38XmtlWqtbg%3D
-
- ISSN
- 2186165X
- 18820476
- 21856486
-
- NDL書誌ID
- 023526234
-
- PubMed
- 22467128
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- Crossref
- PubMed
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可