ITベースのマーチャンダイジングにおける店舗従業員の情報処理と店舗マネジャーのリーダーシップに関する実証研究

書誌事項

タイトル別名
  • The Relationship between Employees' Store Information Processing and Manager's Leaaeiship ia IT Based Retail Merchandising
  • IT ベース ノ マーチャンダイジング ニ オケル テンポ ジュウギョウイン ノ ジョウホウ ショリ ト テンポ マネジャー ノ リーダーシップ ニ カンスル ジッショウ ケンキュウ

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抄録

小売企業は,市場変動に対して MD(マーチャンダイジング)を修正し適合させることが重要となる。日本は特に地域性や短期的需要変動が大きく,広く深い品揃えを形成することが求められる。つまり,期首のMD 計画と実売との乖離が発生し易く,実売データを直接観察可能な店舗の販売情報処理が重要となる。加えて,小売企業は,様々な地域性に直面する多数の店舗を展開しており,いかにして組織的に店舗情報処理を促進し管理するかが重要な課題となる。本研究は,MD 計画情報処理と顧客ニーズ情報処理という 2 つの店舗情報処理と,課題志向と人間志向という 2 つの店舗マネジャーのリーダーシップの関係を実証的に検討した。課題志向行動が高い場合 MD 計画情報処理が高まれば店舗営業成果が高まること,人間志向行動が高い場合顧客ニーズ情報処理が高まれば店舗営業成果が高まることが明らかとなった。主に商品部に焦点が当てられてきた小売購買行動に関する先行研究において,店舗情報処理に関する実証的研究が十分でない中,店舗情報処理の促進と管理という知見が得られた点が,本研究の意義である。

収録刊行物

  • 流通研究

    流通研究 16 (4), 35-53, 2014

    日本商業学会

参考文献 (29)*注記

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