LEPは素粒子物理をどう変えたか

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タイトル別名
  • How LEP Has Changed Particle Physics.
  • LEP ワ ソリュウシ ブツリ オ ドウ カエタ カ

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LEP(レップ)は,ジュネーブ郊外の欧州原子核研究機構CERN(セルン)にある円周27kmの粒子加速器である.1989年夏の完成以来,電子と陽電子を高エネルギーで衝突させ,Z0ボゾンという「弱い相互作用」のカを媒介する粒子を大量に生成する実験を行っている.筆者の偏見を恐れずに書くと,この5年間の素粒子物理の進展は,LEPがもたらした様々な実験成果を中心に動いてきたように思われる.この解説では,「標準模型」と呼ばれる現在の素粒子物理の中心理論を軸として,LEPでの実験によって何がわかったのか,そして今後どのような展開が期待されるのか,私見を交えながら簡単にまとめたい.

収録刊行物

  • 日本物理学会誌

    日本物理学会誌 50 (6), 441-447, 1995

    一般社団法人 日本物理学会

参考文献 (6)*注記

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