プラズマ中に静電位分布を発生する

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タイトル別名
  • Generating Potential Distribution in Plasmas.
  • プラズマチュウ ニ セイデンイ ブンプ オ ハッセイスル

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抄録

プラズマは自由な荷電粒子によって構成された,全体としては電気的に中性のガス体である.プラズマ中ではクーロン衝突による電気抵抗が小さいため,電位差は発生しないはずである.ところが,自然界や実験室のプラズマの中では大きな電位分布が形成され,プラズマの輸送や巨視的挙動に大きく影響している.この違いは衝突の平均自由行程が系の不均一性の代表長よりも大きくなった時に現れる.プラズマ粒子の速度分布の平衡分布からの歪みが緩和されずに系の不均一性と結合すると,大きな電位差が発生する.逆に外部から加えられた電位差に対して,プラズマ分布が変化して内部に電位差を形成することもある.プラズマ中に形成される静電位分布に関わるいくつかの現象について紹介する.

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参考文献 (19)*注記

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