パルサーグリッチ理論の新展開  中性子星内部の原子核構造と超流動との関わり

書誌事項

タイトル別名
  • New Phase of Theories for Pulsar Glitches : Relation between Nuclear Structure and Superfluidity inside Neutron Stars
  • カイセツ パルサーグリッチ リロン ノ シン テンカイ チュウセイシセイ ナイブ ノ ゲンシカク コウゾウ ト チョウリュウドウ ト ノ カカワリ

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説明

中性子星にグリッチと呼ばれる現象がある.正確に一定の割合で自転の速度が遅くなっていた中性子星が,あるとき,突然スピンアップする現象である.グリッチが初めて観測されてから30年あまり経つが,その起源はあまりよくわかっていない.私たちは,「渦糸のなだれ的ピンはずれ」がその原因であると考える.渦糸の芯のところに『核の棒』ができ,そこに渦糸が捉えられる,ということを示し,しだいに押し寄せてくる渦糸によって,捉えられていた渦糸が雪崩のようにはずれるのがグリッチである,という理論を提唱する.

収録刊行物

  • 日本物理学会誌

    日本物理学会誌 56 (5), 316-325, 2001

    一般社団法人 日本物理学会

参考文献 (17)*注記

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