書誌事項
- タイトル別名
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- ホール コウカ ノ リロン
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説明
弱い磁場の下でのHall効果の一般論を, linear responseの理論に基づいて定式化する. 目的は相互作用の強い体系や, いわゆる不規則系のようにcarrierに対する一体近似が不十分な場合に適用することにある. 伝導率テンソルの非対角成分をゲージ不変な形に求めるという要請が, 一般論を進めるときの大きな手掛りとなる。まず nearly-freeな電子系に適用すると, ホール係数が(nqc)-1からずれるのは電子の自己エネルギーに強い運動量依存性がある場合であることがわかる. 次に反強磁性CrのHall効果の温度依存性について新しい解釈の可能性を述べ, さらに結晶格子の影響の例として, interband transitionがどの位利くか評価する. 続いて不規則系の例を考える. いわゆる不純物帯の中にFermi準位のあるときのHall効果にはブロッホ帯とは異なった性質が見られるが, 不純物濃度が増して, 不純物帯がブロツホ帯的になると, Hall効果もそれに応じて変る筈で, その点を二元合金の簡単なモデルで調べた結果を紹介する.
収録刊行物
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- 日本物理学会誌
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日本物理学会誌 26 (1), 48-58, 1971
一般社団法人 日本物理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205406851840
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- NII論文ID
- 110002067816
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- NII書誌ID
- AN00196952
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- ISSN
- 24238872
- 00290181
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- NDL書誌ID
- 8402807
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可