台湾における伝統建築の装飾に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • The Study of Traditional Architecture Decoration in Taiwan
  • -Roof Ornaments of Chao-Tian Temple of Beigang Town
  • ―北港鎮朝天宮の屋根装飾

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抄録

台湾において寺廟の屋根は人間と神の境界線と、神への敬意が最も表現される場所である。故に、寺廟の屋根は民家、寺院、祠堂などの素朴な屋根と大きく異なり、そこには想像上の動物や熟知されている古典物語などが飾られている。大量尚且つ華麗な装飾を設置する事によって、人々は祈願が神に届き、達成されるようにとの願いを込めているのである。本稿は台湾雲林県北港鎮にある朝天宮で現地調査を行い、その結果,それらの装飾は華麗に見せるために設置されただけではなく、各自に意味がこめられ、一定な規則に沿って製作され、設置されることを明らかにしたものである。その装飾動機は1.構造の強化と美観の向上、2.凶事を避け吉事を招き入れる、3.理想境の追求と教化、4.神への表敬である。また装飾原則は1.地位序列原則、2.対称原則、3.地から天への原則、4.中央収束原則。加えて吉祥、教化、防災などを目的とする。

収録刊行物

  • デザイン学研究

    デザイン学研究 60 (1), 1_1-1_10, 2013

    一般社団法人 日本デザイン学会

参考文献 (15)*注記

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キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205410188672
  • NII論文ID
    110003824856
  • NII書誌ID
    AN00150292
  • DOI
    10.11247/jssdj.60.1_1
    10.11247/jssdj.49.1_3
  • ISSN
    21865221
    09108173
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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