映像コンテンツにおける表現技法の心理的効果 : カメラムーブメントの効果について

書誌事項

タイトル別名
  • Psychological Effects of the Expression Techniques in Video Contents : On the Effect of Camera Movements

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説明

本研究では撮影技法によって作られる映像の動きに着目し,映像素材におけるカメラムーブメントの違いが視聴者に与える心理的影響を明らかにする実験を行った.6種類のカメラムーブメント(ズームアップとズームバック,左パンと右パン,ティルトアップとティルトダウン)と4種類の情景カテゴリー(図形,自然,人工,人間)を組み合わせて24映像を製作した(6カメラムーブメント×4カテゴリー).この映像を,48名の被験者に呈示し印象評価を求めた.各項目の回答から5因子解(「好感度」「規則度」「活動度」「親和度」「インパクト度」)を得た.各因子の標準因子得点を用い.カメラムーブメント(6)×カテゴリー(4)の2要因分散分析を行った.その結果,それぞれのカメラムーブメントは視聴者に異なる心理的影響を与えることが明らかになり,視聴者に好感度やインパクトのある映像を製作するためには,撮影技法としてのカメラムーブメントを適切に選択することの重要性を示した.

収録刊行物

  • デザイン学研究

    デザイン学研究 54 (3), 1-8, 2007

    一般社団法人 日本デザイン学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (8)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205410241152
  • NII論文ID
    110006438643
  • NII書誌ID
    AN00150292
  • DOI
    10.11247/jssdj.54.1_3
  • ISSN
    21865221
    09108173
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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