パブリックアート概念の整理 : 建設的なパブリックアート議論のために

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タイトル別名
  • Classification of Various Ideas of "Public Art"

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説明

「パブリックアート」という言葉が最近, 学究的にもジャーナリスティックにも広く使われるようになっている。しかし, その言葉が意味する内容は非常に広範に渡り, パブリックアートの概念はいまだ確立されているとは言い難い。またそれがこの分野における批評・研究の蓄積を阻害していると思われる。本論は, パブリックアートのさまざまな解釈を, 「パブリック」と「アート」のとらえ方, パブリックアートを存在させる主体のとらえ方, 存在の意味づけ, という4論点から整理した。さらに現在パブリックアートの呼称で語られている事例を収集・分析し, パブリックアートを(1)公共空間で創造されるアート, (2)公共空間に挿入されたアート, (3)建築と一体化したアート, (4)市民と一体化したアート, (5)公共空間におけるアート・イベント, (6)公共空間に存在する芸術的造形物の6タイプに分類, パブリックアート概念の多様性を示すとともに, 今後の建設的議論に向けて, 概念確立の必要性を示唆した。

収録刊行物

  • デザイン学研究

    デザイン学研究 45 (4), 35-44, 1998

    一般社団法人 日本デザイン学会

参考文献 (12)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205410245504
  • NII論文ID
    110003825059
  • NII書誌ID
    AN00150292
  • DOI
    10.11247/jssdj.45.35_2
  • ISSN
    21865221
    09108173
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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