新聞広告に基づく電気掃除機の操作性の変遷 : 戦後日本における電気掃除機デザインの変遷過程に関する調査・研究(3)

書誌事項

タイトル別名
  • Development about Operational Convenience of Vacuum Cleaners based on Newspaper Advertisements : A Study on Design Development of Vacuum Cleaners in Postwar Japan (3)

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抄録

本稿は, 新聞広告を主たる資料として, 電気掃除機の操作性の, 変遷過程および開発・改善の方法について解析したものである。その結果明らかになったことは, 下記の通りである。1)市場開拓前半期を経た後, 1960年代初頭から操作性について種々の改善が製品に反映され始めた。2)60年代半ば以降の普及・急成長期にはさらに, 種々の方式が開発され, 既存方式の改善や組み合わせも実施された。3)70年代半ば以降の安定成長期には, 新しい方式を生み出すより, 既存方式の見直しに力点が置かれ, 従来の成長過程の軌道を修正した。4)80年代半ば以降の脱成熟化期には, 既存方式の改善に新しい要因を付加し, 生活提案型計画を充実させている。5)上記の変遷は, 前2報で述べた時期区分にほぼ対応している。6)操作性の改善方法に限定しても, 多種多様な手段がある。それはすべて特定部位改善の着眼点となる。さらにそれを前報で述べた概念の類型化に照合することができた。

収録刊行物

  • デザイン学研究

    デザイン学研究 46 (2), 63-72, 1999

    一般社団法人 日本デザイン学会

参考文献 (38)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205410823040
  • NII論文ID
    110003825109
  • NII書誌ID
    AN00150292
  • DOI
    10.11247/jssdj.46.63_1
  • ISSN
    21865221
    09108173
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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