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- 中尾 智博
- 九州大学大学院医学研究院精神病態医学
書誌事項
- タイトル別名
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- Treatment effect of behavior therapy and pharmacotherapy on obsessive-compulsive disorder exploring by functional neuroimaging techniques
- OCDの行動療法と薬物療法 : 機能的脳画像による効果の検証
- OCD ノ コウドウ リョウホウ ト ヤクブツ リョウホウ : キノウテキ ノウ ガゾウ ニ ヨル コウカ ノ ケンショウ
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説明
強迫性障害(OCD)に対して,行動療法とSSRIによる薬物療法が有効であることが知られているが,これらの治療がどのような機序で症状の改善をもたらすのかについてはまだ不明な点が多い。しかし近年PET や SPECT,fMRIを用いた脳画像研究の進歩によってこれらの治療法による脳の機能的変化を調べることが可能となり,薬物療法,行動療法はともに脳の活動に影響を与え,前頭眼窩面,尾状核といった部位の過剰な賦活が症状改善後に正常化することがわかってきた。両治療法の脳機能修復プロセスの差異についてはなお不明な点が多く,今後の研究が待たれる。脳画像研究の結果はOCDの病態に関与する脳部位の神経連絡を考慮に入れたOCD─ loop仮説へと結実し,現在は当初考えられた前頭葉─皮質下領域に加え,辺縁系,頭頂後頭葉,小脳などを加えた広範な神経ネットワークの異常がOCDの情動,認知の障害に関与すると推測されている。さらに今後は疾患内における病態の多様性を考慮した神経ネットワークモデルの構築が必要となってくると思われ,OCDの病態理解と治療戦略構築のために画像研究が果たす役割は大きい
収録刊行物
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- 日本生物学的精神医学会誌
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日本生物学的精神医学会誌 23 (3), 193-199, 2012
日本生物学的精神医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205412447232
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- NII論文ID
- 130005395471
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- NII書誌ID
- AA12468060
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- ISSN
- 21866465
- 21866619
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- NDL書誌ID
- 024036285
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可