in vivo 分子画像法を用いた脳内活性ミクログリアの描出

  • 尾内 康臣
    国立大学法人浜松医科大学メディカルフォトニクス研究センター生体機能イメージング研究室

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タイトル別名
  • In vivo molecular imaging of activated microglia in the brain
  • in vivo ブンシ ガゾウホウ オ モチイタ ノウナイ カッセイ ミクログリア ノ ビョウシュツ

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抄録

蛍光物質導入と二光子や多光子励起顕微鏡などを用いて,数ミクロンオーダーでミクログリア突起等を観察することができるのがミクログリアのin vivo イメージングである。一方in vivo 分子イメージングでは,ミクログリアの活性化で変化する分子の挙動や発現に着目して画像化する方法であり,同じ生体イメージングと言っても両者は大きく異なる。解像度的にははるかに劣るが,脳表への侵襲がないことやヒトを対象に応用できる点が,分子イメージング法のメリットと言える。本稿では,分子イメージングを代表とするポジトロン断層画像法(PET)と Translocater protein(TSPO)という蛋白に結合する PET プローブを用いて,ミクログリア活性を画像化する方法を概説するとともに,認知症や精神神経疾患におけるミクログリア活性を含む病態について記述する。

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