サーファクチンナトリウムを用いたD相乳化法による界面被覆型エマルションの調製

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タイトル別名
  • Preparation of stable emulsion using sodium surfactin in D phase emulsification method
  • サーファクチンナトリウムを用いたD相乳化法による界面被覆型エマルジョンの調製
  • サーファクチンナトリウム オ モチイタ Dソウ ニュウカホウ ニ ヨル カイメン ヒフクガタ エマルジョン ノ チョウセイ

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抄録

現在、消費者のニーズに合わせて様々なエマルション化粧品が商品化されている。エマルションとは、水と油のような互いに溶解しない2種類の液体の一方が連続相となり、他方が微細な多数の液滴となって連続相中に分散した系のことである。低エネルギー乳化法の一つであるD相乳化法では、合成界面活性剤が一般的に用いられている。しかし、化粧品は直接肌に接触するため、天然界面活性剤の方が好まれる傾向にある。そこで本研究では、D相乳化法によるエマルションの調製に天然界面活性剤であるサーファクチンナトリウムが適用できるか調査することを第一の目的とした。さらに、エマルションを物理的に安定化させるために、液滴界面をゲル被膜で覆ったエマルションゲルの調製を第二の目的とした。D相中にサーファクチンナトリウムを添加した条件では、O/Dゲルを形成でき、微細なO/Wエマルションを調製することができた。また、その微細な油滴を、アルギン酸膜、アルギン酸プロピレングリコールエステル/キトサン複合膜(皮膜1)、またはアルギン酸プロピレングリコールエステル/グリコールキトサン複合膜(皮膜2)で被覆することを試みた結果、皮膜1および2により油滴を覆うことができた。さらに、皮膜2で覆ったエマルションの方が、皮膜1で覆ったものよりも安定性が高いことが明らかとなった。

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