『英語史への試み-付:言語過程説論争-』

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本書は著者が最近10年程の間に勤務大学の紀要その他に発表した論文の中から選んで一本にまとめたものである。<BR>著者の主要研究題目は英語の音韻史であるとおもわれ,この分野に関する論考が本書の中核をなす。さらに著者は,現在,形態論,語彙論,意味論へと研究を進展させており,本書には語彙論に関する研究も一篇含まれている。<BR>どの部門の研究を進めるにせよ,著者について特筆すべきは,まず実際に研究を始めるにあたり,言語,とりわけ言語変化の本質について思索を重ねていることである。その際に著者が読解に努め,再検討を試み,理論的基盤としているのがサピア,ソシュール,ソシュールの系統をひくマルティネである。いずれも,断るまでもなく,こんにち言語学の真の古典と目される学説であり,それらに着眼した著者の鑑識力は穽凡である。これらの学説についての著者の読解と再検討の成果は,本書にも随所に織り込まれており,本書の内容の重要な一部をなしている。<BR>本書は全体が4部に分かれ,各部は1ないし4篇の論文で構成されている。以下,各部ごとに最初に論文名を記し,次に第IV部を除き各論文の内容を簡単に紹介し,適宜コメントを加えることにする。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390001205416592000
  • NII Article ID
    130003356857
  • DOI
    10.11220/mea1984.1989.95
  • ISSN
    2186439X
    21864381
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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