内視鏡的治療施行後に外科的治療を必要とした食道・胃静脈瘤症例の検討

書誌事項

タイトル別名
  • A study of esophago-gastric variceal cases who necessitated surgical intervention after endoscopic variceal treatment.

説明

当科では食道・胃静脈瘤治療に対して, 1982年以来, 内視鏡的治療を第一選択としてきた.1996年まで, 223例の食道・胃静脈瘤例に対し内視鏡的治療が行われ, 内視鏡的治療後に何らかの手術を要した症例は11例 (4.9%) であった.静脈瘤関連では4例 (1.8%) に手術が付加され, 1例の食道離断術の他に, 局所性門脈圧亢進症1例を含む胃静脈瘤出血3例は内視鏡的治療が無効で, Hassab手術を要した.食道・胃静脈瘤はほとんどの症例で, 内視鏡的治療で制御可能であった.しかし, 少数例ながら, 硬化療法では難治の胃静脈瘤に対して早期に手術療法を選択すべきであり, また内視鏡的治療が本来適応外である局所性門脈圧亢進症の存在を考慮すべきである.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205420687232
  • NII論文ID
    130001929675
  • DOI
    10.11423/jsph1995.3.3_241
  • ISSN
    21871213
    13416375
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ