中国四川農村の村落領域と景観形成—成都市龍泉駅区二河村14組を事例として—

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タイトル別名
  • Formation of Landscape and Territory in a Sichuan Village, Southwestern Mainland China
  • 中国四川農村の村落領域と景観形成--成都市龍泉駅区二河村14組を事例として
  • チュウゴク シセン ノウソン ノ ソンラク リョウイキ ト ケイカン ケイセイ セイトシ リュウセンエキク ニカソン 14クミ オ ジレイ ト シテ

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抄録

本稿では,中国四川省成都市近郊の一村落を対象に,解放前から現在における各時期の社会空間体系の変遷,村境(村落領塚)の画定状況,景観変遷の実態とその規定主体・要因を明らかにした.当該地域の基礎社会は,解放前は院子,集団化期は生産隊,改革開放後は生産隊を継承した村民小組であった.散居の基礎単位でもあった院子は,実質的には同族的な小村であった.成都盆地の社会空間体系は歴史的に流動性が特徴であるが,基礎社会レベルでは主に微地形がその境界基準となり,村境は集団化の過程で属人的要素を基礎として画定された.また,景観変化の規定要因は,国家の政治体制変化,区や鎮の政策,人口増加と経済水準上昇であり,景観維持の規定要因は,微地形と民俗思想(風水思想)の存続である.

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