北海道における開発計画の特性とその課題

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  • Characteristics and Problems of Postwar Regional Development Plans in Hokkaido
  • ホッカイドウ ニ オケル カイハツ ケイカク ノ トクセイ ト ソノ カダイ

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戦後の北海道の地域開発は他地域とは異なる独自の条件のもとに発足し,北海道経済は国の開発事業費への依存度がきわあて高い.1952年以来の開発計画において,その目的は人口収容・食糧増産から,機械工業を中心とする自立的発展へと力点が移ってきた.高度成長期に計画された苫小牧東部の大規模工業基地は石油危機により頓挫し,海外との競争により根釧台地の新酪農村をはじめとする第一次産業に依存する地域が停滞し産炭地が衰退する一方で,人口や経済活動の札幌への集中が進んだ.また工業構造の変化と円高により工業の誘致も困難となっている.さらに国家財政の窮迫と行政改革の動きは従来の公共投資の再検討を必要としており,地域の特性を生かした地域開発の立案と,有効な開発投資のための科学的な評価が必要である.

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参考文献 (14)*注記

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