甲状腺濾胞性腫瘍の経過観察中に未分化転化した甲状腺未分化癌の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A case of anaplastic thyroid carcinoma transformed from follicular thyroid tumor during follow-up
  • 症例報告 甲状腺濾胞性腫瘍の経過観察中に未分化転化した甲状腺未分化癌の1例
  • ショウレイ ホウコク コウジョウセン ロホウセイ シュヨウ ノ ケイカ カンサツ チュウ ニ ミブンカ テンカ シタ コウジョウセン ミブンカガン ノ 1レイ

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説明

甲状腺未分化癌は甲状腺乳頭癌や濾胞癌からの未分化転化によって生じるとされる。今回その経過を超音波検査で確認できた症例を経験した。症例は83歳女性で,4cmの濾胞性腫瘍として外来で経過観察中に,超音波検査で内部均一で等エコーであった腫瘍が,腫瘍の約半分が低エコーとなり,腫瘍径も増大した。再度の細胞診で未分化癌が強く疑われたため,手術を施行したが術後3カ月で局所再発および遠隔転移をきたし,未分化転化判明から4カ月後に患者は死亡した。はからずも甲状腺濾胞性腫瘍が未分化転化する過程を超音波検査で確認できた症例となった。

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