小児がん患児・家族とともに

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  • ~多職種連携におけるソーシャルワーカーの役割~

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<p>子どもが小児がんになった時,親は様々な思いを抱える.診断当初は混乱も多く,また患児が幼い場合は,親が代わって様々な意思決定を行うようになり,決定に対する迷いが生じることも多い.そのため,多職種が患児・家族をサポートしていくことは重要である.多職種の一員として,ソーシャルワーカーは,患児・家族の話をきくことで,気持ちをうけとめ,状況を整理し,院内外のスタッフや社会資源と連携することで患児・家族を支援する.また,患児・家族に関わる時「生活」という視点を持ち,将来を見据えた支援も行っている.</p><p>小児がん患児の7割から8割が治療を終えることができるようになってきた現在は,患児の自立に関する相談も多い.成長に伴い,患児自身が病気を知り,治療選択や健康管理に関わっていくことも重要になる.しかしながら,親や周囲とのコミュニケーションが難しくなるAYA(Adolescent and Young Adult)期の患児については,患児が話しやすい職種が関わることも重要になる.その選択肢の一つにソーシャルワーカーが挙げられるだろう.</p><p>患児が意思決定に関わるようになる時,患児を支える親の気持ちを受け止め,フォローすることも大切であり,同時に,患児や親に影響を与える存在として,きょうだいという家族の存在もある.ソーシャルワーカーは院内からは見えにくい家族にもアプローチし,他職種と連携していくこともある.</p><p>院内で働く多職種の一員としてソーシャルワーカーが活用されることを願っている.</p>

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390001205426452992
  • NII Article ID
    130005606074
  • DOI
    10.11412/jspho.53.245
  • ISSN
    21895384
    2187011X
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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