タイワンスジオの孵化幼蛇における飼育下での絶食がその後の成長に与える影響

DOI Web Site

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Food Deprivation on the Subsequent Growth of the Hatchling <i>Elaphe taeniura friesei</i> in captivity

説明

2群のタイワンスジオの孵化幼蛇を異なった餌条件下で1年間飼育した.A群(15個体)には初回の脱皮終了後より給餌し,B群(14個体)は孵化から2ヵ月間飢餓状態においた後に給餌を開始した.絶食期におけるB群の体重の減少は2.99%/週であった.B群の絶食期間中にA群は捕食・成長し頭胴長および体重でそれぞれB群の1.5倍および5.9倍となり,両群間に有意な成長差を確認した.しかし孵化より1年後に両群は等しい累積量の餌を摂取し,頭胴長ではA群が大きかったが,体重に成長差は認められなかった.両群の給餌期間中の月間捕食率および月間転換率はB群で有意に高い値が観察された.この結果は,飢餓期の存在がその後の捕食率および成長率に影響を与えることを示唆している.

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ