書誌事項
- タイトル別名
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- Histochemical Analysis of the Skeletal Muscle Fibers in Five Species of Japanese Reptiles
- ニホンサン ハチュウルイ 5シュ ニ オケル コッカク キンセンイ ノ コウソ
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説明
イシガメ,ヤモリ,シマヘビ,アオダイショウおよびヤマカガシの骨格筋における筋線維型構成,各種の筋に含まれる各筋線維型の比率,筋線維の太さ,ミオシンATPase活性のpH安定性などについて検討したが,得られた結果は次の通りである。<br>1.組織化学的に調べた酵素活性の対応関係により筋線維型をSO型,FOG型およびFG型の3種のメインタイプに分け,さらに酵素活性の強弱に基づいてSO型とFOG型を4種に,FG型を3種の計11種類に細分して検討したが,イシガメはそれらのうち3~5種類,ヤモリは4~6種類,シマヘビ,アオダイショウおよびヤマカガシでは3種類の筋線維が観察された。<br>2.ヘビ類の舌筋はSO型およびFOG型の筋線維よりなり,FG型の筋線維は観察されなかった。<br>3.各筋線維型の構成比率はイシガメやヤモリではFG型が極めて多くて60%以上を占める。ヘビ類では舌筋でFOG型が多く,咬筋の浅および中層ではSO型が多い。軸上筋ではSO型が多いが,軸下筋ではむしろSO型は少なくなっている。<br>4.筋線維の太さは筋線維型によって異なり,一部の筋をのぞいてFG型筋線維が最も太く,ついでFOG型であり,SO型が最も細い傾向にあった。<br>5.ミオシンATPase活性のpH安定性は筋線維型によって異なっており,イシガメやヤモリではSO型で酸性域での安定領域は広く,FOG型やFG型ではアルカリ性域での安定領域が広くなっている。ヘビ類ではFOG型がもっとも酸性域での安定領域が広いのが特徴的である。
収録刊行物
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- Japanese journal of herpetology
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Japanese journal of herpetology 9 (2), 33-45, 1981
日本爬虫両棲類学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205430715776
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- NII論文ID
- 130005465564
- 130004980884
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- NII書誌ID
- AN00205135
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- ISSN
- 18834493
- 02853191
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- NDL書誌ID
- 2431997
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可