874. Gemmuloborsonia, 北西ルソンの鮮新-更新統の Calatuan 層産の Turridae 科(腹足類)の一新属

書誌事項

タイトル別名
  • 874. GEMMULOBORSONIA, A NEW GENUS OF THE FAMILY TURRIDAE (GASTROPODA) FROM THE PLIO-PLEISTOCENE CABATUAN FORMATION, NORTHWEST LUZON
  • Gemmuloborsonia,北西ルソンの鮮新-更新統のCalatuanのTurridae科(腹足類)の1新属〔英文〕
  • Gemmuloborsonia ホクセイ ルソン ノ センシン コウシントウ

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説明

Bellardi (1877)は模式種の指定なしにRouaultiaをBorsoniinae亜科の属として提案した。Cossmann (1896)は原著者のRouaultia 3種のなかの筆頭種であるPleurotoma subterebralis Bellardiを後模式種に指定した。又RouaultiaはCochlespira Conrad, 1875, と本質的な差はないので後者の異名とし, Borsoniinaeに含めた。Powell (1966)は属の扱いではCossmannを踏襲したが, 亜科としてはTurriculinaeに含めた。原記載の残りの種, P. lapugyensis MayerとP. coronata Bellardiでは後湾入(肛門湾入)は周縁肋上にあり, 軸唇には明瞭な褶が1つあるのでP. subterebralisとは明らかに異なる。所属が宙に浮くことになったこれら2種と共通の形質を具えた種がフィリピン・ソルン島北西部のタムバック湾のCabatuay層(上部鮮新-下部最新統)に多産するTurridae科の中に発見された。これをGemmuloborsonia fierstineiと命名し, それを模式種として新属Gemmuloborsoniaを提案する。インドネシヤ・ジャワ島産Pleurotoma coronifera Martinも本種に含まれる。模式種を除く3種はすべて上部中新統産である。

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