879. 北海道上部白亜系蝦夷層群より産する, ノストセラス科異常巻きアンモナイト

書誌事項

タイトル別名
  • 879. COMPARATIVE MORPHOLOGY OF NIPPONITES AND EUBOSTRYCHOCERAS (CRETACEOUS NOSTOCERATIDS)
  • 北海道上部白亜系蝦夷層群より産する,ノストセラス科異常巻きアンモナイト〔英文〕
  • ホッカイドウ ジョウブ ハクアケイ エゾソウグン ヨリ サンスル ノストセラス

この論文をさがす

説明

Nipponitesおよび近縁種Eubostrychoceras japonicumについて, 層序学的な形態変化をできる限り詳細に検討したところ, 各々の系統では, 時代と共に少しずつ, しかしながら段階的に殼表面の彫刻が変わっていくことが明らかになった。一方, Nipponitesの系統で最も原始的な形態型の殼彫刻やその他の形質は, 同時代のEubostrychocerasのそれと, ほとんど区別できない。両者は, 殼の三次元的構造が全く異なっており, これらの中間的形態も知られていないが, 前者は後者から派生したことが強く示唆される。本研究で示されたデータは, 先に筆者によって理論形態学的に帰結された, "Nipponitesは, Eubostrychocerasから全く突然に(中間型なしに)生じた"という仮説を, 比較形態学的および層序学的側面から支持するものである。

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ