886. 小笠原諸島における陸貝, Mandarina の分類と形態変異

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タイトル別名
  • 886. TAXONOMY AND MORPHOLOGIC DIVERSITY OF MANDARINA (PULMONATA) IN THE BONIN ISLANDS
  • 小笠原諸島における陸貝,Mandarinaの分類と形態変異〔英文〕
  • オガサワラ ショトウ ニ オケル リクカイ Mandarina ノ ブンルイ

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抄録

小笠原諸島に固有分布する陸貝, Mandarina属について7新種を含む15種を記載するとともに, その形態変異と系統関係について考察した。Mandarinaは, 小笠原諸島において著しい適応放散を行ない, その殼形態は, 種間のみならず同種内においても極めて変異に富む。ただし, 成長初期の殼の特徴は生息様式や環境の影響をあまり受けておらず, これに基づく分類は生殖器に基づく分類とよく一致する。一方, 成貝の殼形態は, 生活様式や環境の影響を強く受けており, これを用いて化石種の生活様式を推測することができる。これらの種群の系統関係は, 主として初期殼の量的形質と雄性生殖器の特徴を用いて推測され, その結果, 異なる系統間における殼形態の収れんや, 同一系統内における殼形態の急速な分化が予想された。

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