カプセル内視鏡検査が診断に有用であった原因不明の多発性小腸潰瘍の1例

DOI Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • A case with multiple small intestinal ulcers of unknown cause, the capsule endoscopy was useful for diagnosis

この論文をさがす

説明

89歳,男性。7カ月間に下血と高度の貧血にて他院に3回入院。上下部消化管内視鏡検査で出血源は不明であった。当院でカプセル内視鏡検査(VCE)を施行し,回腸に3カ所の潰瘍を認めた。ダブルバルーン小腸内視鏡では回腸に潰瘍を伴う螺旋状狭窄を認め,生検では非特異的炎症性変化が観察された。結核菌検査陰性で非ステロイド系抗炎症薬の使用歴はなく,原因不明の多発性小腸潰瘍と診断した。本症例では,VCEがその発見に有用であったことから報告する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ