壁深達度が困難であった横行結腸癌の1例

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  • A case of the carcinoma on the haustra of the transverse colon which depth invasion was difficult to diagnose

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説明

78歳,女性。便潜血陽性。注腸造影で横行結腸に径15mmのⅠs病変を認めた。病変内側は不整,深達度SMと判断した。内視鏡でハウストラ上にⅡa+Ⅱc病変を認めた。正常粘膜との境界明瞭で,深達度SM massive~MPと診断,腸切除を施行。切除標本で径16mmのⅡc病変と漿膜の変色を認め,深達度SSと考えられた。病理組織学的に漿膜下層近傍まで中分化型腺癌が浸潤し,深達度はpMPであった。壁深達度診断ではハウストラの影響を考慮することが必要である。

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